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カンタス航空、A321XLRの初号機は2025年6月に受領し傘下のジェットスターは2027年から受領 将来的に日本路線への投入も

 カンタス航空は、A321XLRの初号機を2025年6月に受領する見込みであることを明らかにしました。

 当初の計画では、受領は2025年4月でしたが、若干ながら遅延して2025年6月に受領する予定とし、年内に計4機の受領を見込んでいることを明らかにしています。また傘下ジェットスターにも同型機は配備される計画となり、ジェットスターは2027年からの受領を予定しています。


 カンタス航空のA321XLRは、2-2配列のビジネスクラス20席と3-3配列のエコノミークラス177席仕様となり、最初に受領する3機は、エコノミークラスの座席数が180席となります。なお初期は、国内線での運用を予定しています。

 今後カンタス航空グループは、計36機の同型機を導入し新規路線を開拓していく予定ですが、同グループ傘下のジェットスターCEOは、以前に同型機でケアンズから日本への新規就航地の路線開設に関心があるとしており、今後カンタス航空グループが同型機の飛行性能を活かし新規日本路線を開設する可能性があります。


Photo : Qantas

 既に同社がA321XLRの性能を活かしたマップでは、ブリスベン発着で日本路線の運航が可能であることが示されており、今後どのような路線が開設されていくのか注目となります。

 A321XLRは、従来機よりも30%の燃費向上を実現し、航続距離はナロボディー機の世界最長航続距離の8,700kmとなり、今まで大型機では採算ラインに乗らなかったような都市間の新路線開設などが期待され、市場のゲームチェンジャーとして期待される機種となり、今後エアバスの収益に大きく貢献することが予想されています。

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