既報の通りサウジアラビアの政府系ファンドのPIFが、エアアジアの15%の株式取得に向けて1億ドルを投資することを検討していることがわかっていますが、これはリヤド航空に関係した動きとみられています。
PIFは、2025年の就航を目指すリヤド航空にも出資しており、今回の投資はエアアジア発注分のA321neoとリヤド航空が発注したA321neoのデリバリー時期を交換する狙いがあるとみられています。
同型機においては、エアアジアが先行して発注しリヤド航空は大きく遅れて発注した状況ですが、今後事業の急拡大を目指すリヤド航空は、このエアアジア発注分を先行して受領し、事業の急拡大を実現したい考えです。またエアアジア側にとっても財務状況が大きく改善しない中で新型機が続々と到着するのは財務上のリスクとなり得ることから、現時点で双方にメリットがあり交渉は順調に進んでいるとみれます。
なおこの株式取得においては、日本の投資家も協議に参加していると報じられていることから、今後の動向には注目が集まります。Photo : AirAsia