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エアバスが保有するA380型機の初号機が3年ぶり飛行 現役機をサポート

 エアバスは、3年の保管期間を経てA380型機の初号機である(F-WWOW/MSN001)が2025年3月14日に飛行を再開したことを発表しました。

 同機が保管体制に入った際は、再び飛行することはないとの見方もありましたが、今回機齢約20年となる同機が飛行を再開した事は、多くの業界関係者も驚きをもって伝えています。
Photo : Airbus

 以前エアバスは、この1号機が生産終了後も飛行を続ける理由を明らかにしており、現役のA380をサポートするために継続的な技術革新をテストを行っているとし、これまでにSAFを使った試験飛行を行うなどしています。また今回の試験飛行の再開に際し同社は「この飛行テストは、A380の就航機材を最高の安全性と信頼性基準で飛行させ続けるための最新技術の認証を可能にするものです。」とコメントしています。

 新型コロナウイルスの影響による航空需要の低下で多くの同型機が退役するとみられましたが、現状では多くのA380が主力機として活躍していることも今回の飛行再開に影響していると考えられます。

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