福岡空港は、本日2025年3月20日より第2滑走路の供用を開始します。
福岡空港は、滑走路1本の空港としては国内で最も旅客数、発着回数が多く利用されている空港で、発着枠のひっ迫が問題視されてきましたが、第2滑走路の増設により若干ながら状況は改善しますが、今後も課題があるのが現状です。
Photo : 国土交通省
これまで同空港の1時間あたりの発着処理能力は38回でしたが、第2滑走路供用後は40回となり、年間処理能力は、現在の17万6000回から18万8000回まで増加します。また今後は進入方式の高度化などにより、45回まで増やせるとの試算もあります。
なおこれら2本の滑走路は、独立運用ができないことから、運用方法としては国際線の離陸専用滑走路として運用される予定となっており、新滑走路供用後も福岡空港の本来の需要を満たすことができないことから、北九州空港との連携が今後も必要になってきます。ただ2本の滑走路を有することで、滑走路上のトラブルに対応しやすくなることが考えられ、空港の完全な離発着の見合わせ等の事象は減ることが期待されます。