現地時間2025年3月21日、エールフランス航空のパリ・オルリー発グアドループ行きのAF750便(機材:777-300ER)が、乗客のスマホ紛失により出発後2時間でエアターンバックするトラブルが発生しました。
同便はパリ離陸後順調に飛行していましたが、乗客がスマホを紛失したことを客室乗務員に申し出たため、同便はポルトガル領空で旋回して機内でスマホの捜索を行いましたが、スマホが見つからなかったことから、同便はパリへの引き返しを決定し、出発後約2時間で出発空港に戻るトラブルとなりました。
この決定は、スマホからの発火リスクを考慮したもので、スマホなどに搭載されるリチウムイオン電池は、強い衝撃などで発火する特性があることから、今回のように機内で紛失した際は、座席の間などに挟まり、リクライニング機能を使った際に発火するリスクが高まることから今回の決定に至ったと考えられ、今回の判断は、今後他パイロットの判断にも影響を与えることも考えられます。
今年はじめに起きたエアプサン機の炎上事故、先日の香港航空機のでのモバイルバッテリーからの出火など、ここ数ヶ月でモバイルバッテリーからの火災による重大事故が増加傾向にあり、改めて機内へのモバイルバッテリー持ち込みがリスクとなっており、今後も規制の動きは更に強まると予想されます。Photo : Air France
韓国当局、国内エアライン全社に対し2025年3月1日より機内持ち込みバッテリーの規制を強化 エアプサン機の炎上で予防措置