カンタス航空は、約20時間飛行の超長距離路線を目指す『プロジェクトサンライズ』に使用するA350-1000ULRを2026年に受領し、2027年初旬から路線投入する計画です。
既報の通りこのスケジュールは明らかになっていますが、今回同社のVanessa Hudson CEOがこの計画の詳細について語っており、超長距離飛行路線に投入するには3機の同型機が必要であることから、体制が整うまでは本来予定していた路線よりも航続距離が短い路線に投入する計画であるとしています。
またこの路線投入は、乗務員の慣熟訓練も兼ねたものになるとし、2年半をかけて計12機を受領し、ネットワークを拡大する計画であることを明らかにしています。
また既に明らかになっているメルボルンとシドニーからロンドン・ニューヨークまでの路線投入に加え、パース~ロンドン線にも同型機を投入する方針であることを明らかにしており、このほかオークランド~ニューヨーク、メルボルン~ダラス線も候補としています。
同型機には超長距離飛行に備えた健康維持を目的とした『ウェルビーイングゾーン』を設置し、ストレッチ用に手すりが設けられるほか、モニターにエクササイズプログラムが放映され、機内でも座席から離れて時間を過ごす機会を提供するなど、特別仕様機となることから注目が集まっています。Photo : Airbus
カンタス航空、A321XLRの初号機は2025年6月に受領し傘下のジェットスターは2027年から受領 将来的に日本路線への投入も