エミレーツ航空のTim Clark社長は、中国国産機を開発するCOMACについて初めて公の場で言及しました。
これはベルリンで開催されたイベント内で同CEOが発言したもので、ボーイングの777Xの納入遅延に不満を述べたほか、COMACについては「意欲的に新機種を開発しており、第3のプレーヤーにもチャンスがあると考えています。現在は欧米諸国の製品を搭載していますが、いずれ独自のものを搭載していくでしょう」と述べCOMACの成長を予想しています。
このほか同社長は、エアバスは大型機を開発する可能性は低いとの認識を明らかにしたほか、A350-900型機の導入は、キャパシティーは小さすぎるが、現在の777Xの受領遅延を考慮すると導入は正しい判断であったとし、本来であれば今頃90機の777Xを保有していたと不満を述べながら振り返りました。
今後COMACは、747に匹敵する大型旅客機のC939の開発を計画していることがわかっており、この機種が大型機を切望する同社長の関心を集められるのか注目です。Photo : Emirates