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エールフランスKLMグループCEO「これまでと異なる未知の領域だが危機には慣れている」とトランプ関税について語る

 エールフランスKLMグループCEOのBenjamin Smith CEOは、Bloombergのインタビューにて、現在航空業界の話題の中心となっているトランプ関税について語りました。

 同CEOによれば大西洋横断路線では、プレミアムクラスは比較的安定しており、エコノミークラスは若干の需要低下が見られるものの、現時点では供給能力の変更が必要な事態は発生していないとしています。

 また今回のトランプ大統領が推し進める関税政策に問われた同CEOは以下のようにコメントしています。

「不況になると、航空業界は最初に打撃を受ける業界の一つです。コロナ以降、多くの消費者にとって旅行は優先事項の一つとして再位置づけられていると思います。この不確実な時期が収益にどのような影響を与えるかを考えると、相対的に見て、既に危機的状況にあると言えるだろう。これは我々にとってこれまでと異なる未知の領域だが、危機には慣れている」とコメントしています。

 これまでに多くの各エアラインのトップが今回の関税についてコメントしていますが、各社前例の無い事態で注視する方針としていますが、コロナ程のショックを受けるような事態とは受け止めておらず、各社対策が可能との見解です。Photo : Airbus

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