アメリカのトランプ大統領が推し進める関税政策の影響を受け、西ヨーロッパからアメリカへの旅客が減少していることがわかりました。
アメリカ観光局が発表した3月の西ヨーロッパからアメリカへの訪米数は、前年同月比で17%減少しています。主要国の内訳は、イギリスが-14%、フランス-8%、ドイツ-25%、デンマーク-34%となり、世界的な景気後退への懸念が高まっていることや、アメリカへの印象低下などが要因と推測されています。
既にヴァージンアトランティック航空やエールフランスKLMグループは需要の減少がみられていることを明らかにしており、今後アメリカの観光市場にもさらに影響を及ぼすことが予想され、影響が拡大すれば航空便の供給力の調整も行われることが予想されます。
上記のようなアメリカへの旅客の減少は、各市場でも拡大する恐れもあり、日本も多くのアメリカ路線を運航し、アメリカとアジアを繋ぐハブ戦略を大手2社はとっていることから、今後影響が出始める可能性があります。Photo : American Airlines