アメリカのトランプ大統領が推し進める関税政策は、中国国産COMAC機にも影響が及ぶ可能性が出ています。
COMACは、ボーイングの737とエアバスのA320に対抗する機種としてC919を製造し量産体制に入っていますが、同型機はアメリカ製のCFMインターナショナルのLEAPエンジンを搭載していることから、今後調達に支障をきたす可能性が出ています。
既報の通り中国政府は、自国エアラインに対しボーイングから新機材の調達しないこと、米企業から航空機機器、部品を調達しないよう指示しており、この指示にエンジンも含まれているのかが注目されるポイントです。
今後中国のエアラインは、エアバスまたは自国のCOMAC機に依存度を高めるとみられますが、エアバスは多くの機種で数年先の納入分まで売り尽くしているほか、COMAC機においてはワイドボディ機を生産していないこと、そして上記のエンジン問題があり、中国エアラインは、現在困難な状況下にあると言えます。Photo : COMAC