ルフトハンザドイツ航空のA380が乗客のiPadの紛失により予防措置で目的地を変更するトラブルが発生しました。
トラブルが発生したのは、現地時間2025年4月23日のロサンゼルス発ミュンヘン行きのLH453便となり、カナダ上空にてビジネスクラスの乗客が座席の内部にiPadを落し紛失した可能性が高かったことから、急遽目的地をボストンに変更しました。
このトラブルにおいては、パイロットはバッテリー火災のリスクを考慮したとみられ、iPadなどに搭載されるリチウムイオン電池は、強い衝撃などで発火する特性があることから、今回のようにビジネスクラスのケースの場合、電動リクライニング機能の圧力によりそのリスクが高まることから、大西洋を横断する前に安全策をとったとみられます。
このようなケースは、先月エールフランス航空便でも発生しており、近年多発している機内でのモバイルバッテリー火災にパイロットが神経を尖らせていることを象徴するものと言えそうです。Photo : Lufthansa