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ボーイング777Xが厳しいコンディションとなる横風時の着陸テストを実施

 ボーイングは、開発を進める777X(777-9)の横風時の着陸テストを行ったことを明らかにしました。

 同社は、テキサス州北西部の厳しい気象条件下で、777-9の初号機であるWH001を用いて横風試験を実施しました。

 777-9は、全長252フィート9インチ(約76.3メートル)となり、これまで製造された中で最も胴体が長い旅客機であり、尾翼のモーメントアームが大きいため、最大60ノットの強風下における離着陸および操縦に関する認証要件を満たすことが課題の一つとされていました。

 ボーイングは、777-9の来年の納入開始に照準を合わせ、規制当局による承認取得を目指しています。現在までに主要な認証要件を満たし続け、今回も重要なテストのの実施まで進捗しており、遅延は噂されるものの来年の納入開始が期待されます。なお777Xの飛行試験プログラムは、1,300回以上の飛行と3,800時間以上の飛行時間を記録しています。

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