ドイツのコンドル航空は、ルフトハンザグループのITAエアウェイズの買収を承認したEU委員会を提訴することがわかりました。
ルフトハンザグループは、ITAエアウェイズの41%の株式を3億2500万ユーロで取得し、これによりITAエアウェイズは正式に同グループに入りし、既にスターアライアンスへの加盟手続きに入った状態となっていますが、コンドル航空はこの取引を承認したEU委員会に対して承認取り消しを求め提訴します。
同社は、EU委員会はこの取引を承認すべきではなかったと主張しており、承認条件は、コンドル航空や他の競合企業が将来直面するであろう悪影響を軽減するには不十分な内容であるとし、独立系航空会社が公正な競争の中で自由に発展して欧州の乗客の利益となるよう、欧州委員会は決定を取り消すべきであるとしています。
今回のコンドル航空同様にルクセンブルクのルクスエアも同様の訴訟を起こしており、今後これらの訴訟がITAエアウェイズのスターアライアンス加盟手続きなどに影響が及ぶのか注目されます。Photo : Condor Airlines