エアバスは、開発を進める新型貨物機のA350Fの初号機の主翼の組み立てが完了したことを明らかにしました。
同型機の主翼は、イギリスのブロートン工場で組み立てられており、組み立てが完了した主翼は今後ベルーガXLに搭載し、ドイツのブレーメンに移送され、最終的に最終組み立て工場のあるフランスのトゥールーズに送られる予定となっています。
Photo : Airbus
現在同社は同型機の試験機を2機製造しており、現時点で2026年から試験飛行を行う予定とし、納入は2027年が予定されています。
A350Fは、ボーイングが大きくシェアを握る貨物機市場において、エアバスがそのシェアを獲得するために開発している新型貨物機です。旅客機市場で大きく成功を収めているA350型機のA350-1000をベースに開発が進んでおり、大きな特徴はカーゴドアとなります。
現在のところ合計63機の受注に成功しており、旅客型の安定した飛行性能の成果もあり、今後もこの数は増加していくものと予想されています。