エアインディアは、パイロットのアルコール検査を厳格化する方針です。
この取り組みは、近年インドの国内エアラインにおいて、パイロットのアルコール検出が増えており安全上の懸念が指摘されていることを受けたもので、同社はアルコール規則において違反者に対しては処罰を厳格化します。
同社のこれまでの規定では、飛行前検査で呼気210リットルあたり0.02グラムを超えるアルコールが検出されたパイロットは、3ヵ月の乗務停止処分と減給としていましたが、これを即刻解雇へと変更します。なお0.02グラムの基準を下回るアルコールが検出された際は、引き続き3ヵ月の乗務停止処分と減給処分となります。
パイロットのアルコールをめぐっては、近年厳罰化する動きが強まっていますが、実際には多くの意見があるのが現状で、現場の一部からは、不規則な時間の仕事になることから、睡眠のための軽度の飲酒は有効策との意見もあり、睡眠をとれなかった場合の方がリスクが大きいと考える意見もあります。Photo : Air India