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墜落したエアインディア機のブラックボックスは損傷が激しいためアメリカで解析する見通し

 2025年6月12日に発生したエアインディアのアーメダバード発ロンドン/ガトウィック行きのAI171便の離陸直後の墜落事故において、回収されたブラックボックスは、アメリカで解析する見通しであることがわかりました。

 現地紙などによれば、ブラックボックスの2つの装置であるCVR・FDRのうち、後者が火災により損傷が激しく、インド国内での解析が困難な状況であることから、アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)でデータの回収が行われる見通しとしています。

 現在も事故原因は不明なままですが、現在事故調査においては、エンジンの推力問題、フラップの不具合、テロ行為に焦点を当てて調査をしており、今後数か月内に予備的な事故調査結果が発表される見込みとなっています。

 今回の事故は、ボーイングの主力機である787型機の初の全損事故となり、仮に機体に問題があった場合の影響は計り知れないものとなることから、事故原因には世界が注目している状況です。Photo : Air India

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