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エールフランスKLMグループ、スカンジナビア航空の株式の過半数以上を取得へ ルフトハンザとIAGに対抗へ

 エールフランスKLMグループは、スカンジナビア航空(SAS)の株式の過半数以上を取得する計画であることを明らかにしました。

 現在同グループは、SASの19.9%の株式を保有していますが、キャッスルレイクとリンド・インベストが保有する株式を取得し、60.5%まで保有比率を高める計画です。

 今回の発表に伴い同グループのBen Smith CEOは「SASをエールフランスKLMグループに正式に迎え入れることができ大変嬉しく思っています。SASは事業再編の成功を受け、目覚ましい業績を上げており、エールフランスKLMグループとのより緊密な統合を通じて、その潜在能力をさらに高めていくと確信しています。この事業は、SASのお客様、そして接続性の向上を享受するすべてのスカンジナビアの人々、そしてSASを本来あるべき地位に復帰させるべく尽力してきたSASのチームにも恩恵をもたらすでしょう。SASは、卓越性とより持続可能な航空輸送の未来という共通のコミットメントによって結束した航空会社グループに加わることになります。共に歩む道のりにおける新たな章を楽しみにしています。」とコメントしています。

 これにより今後SASは同グループの子会社となり、大西洋路線においてエールフランス航空とKLMオランダ航空と共同事業を行い、ライバルであるルフトハンザグループやブリテッシュエアウェイズなどのIAGに対抗していくものと考えられます。

 また同グループは、エアヨーロッパやTAPポルトガル航空の買収に関心を示していることもわかっており、欧州の三大エアライングループの競争が激しくなることが予想されます。Photo : SAS

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