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務安空港で発生したチェジュ航空機の炎上事故で遺族がボーイングを提訴「非を認めずパイロットに責任転嫁している」

 現地時間2025年10月14日、2024年12月29日に務安空港で発生したチェジュ航空の7C2216便の炎上事故において、遺族がボーイングを提訴しました。

 この事故においては、現在韓国の事故調査委員会による中間報告書までが発表されている段階ですが、現時点ではバードストライクした後に、本来停止すべきエンジンを間違えて停止したことが事故原因とされています。

 今回遺族側の弁護団は、ボーイングが1968年に製造した最初の737型機から2009年に製造・引き渡された事故機に至るまで、電気システムおよび油圧システムを近代化しなかった事が事故原因の一つであると主張しています。

 これによりパイロットは安全に着陸する手段が奪われたとしたほか、ボーイングは、この悲劇的な事故における自社の責任を認めるどころかパイロットに責任転嫁していると指摘し、パイロットは格好の標的となり、彼らは自らを守る術もないと主張し、ボーイングを相手取りシアトルの裁判所に提訴しています。

 損害賠償額は今後の立証により策定する計画ですが、最低でも1,300万ドルの水準を求めることが示されています。なお今回の弁護団は、アメリカでも航空機事故の裁判を得意とするグループで、これまで航空機事故関連では62件の訴訟で勝訴した実績を持ちます。Photo : Jeju Air

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