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ユナイテッド航空の737MAXが36,000ftで接触した物体は高高度気象観測気球の可能性が高まる

 現地時間2025年10月16日、ユナイテッド航空のデンバー発ロサンゼルス行きのUA1093便(737MAX8:N17327)が飛行中に何らかの物体と接触しコックピットの窓が割れましたが、これは高高度気象観測気球の可能性が高いことがわかりました。

 このトラブルは、通常のコックピットの窓のひび割れの状況と違ったことから、当初宇宙ゴミと接触したとの見方もされていましたが、気象データ収集などを行うWindBorne Systems社が、自社の高高度気象観測気球の1つが、この事故の原因となった可能性があることを明らかにしたことから、その可能性が高まっています。

 なお事件性を考慮し、既に国家運輸安全委員会(NTSB)と連邦航空局(FAA)は、衝突の正確な原因を特定するための共同調査を開始しており、今後事故原因の詳細が明らかになる見込みです。Photo : United Airlines

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