エミレーツ航空のTim Clark社長は、かつてアメリカのエアラインとスターアライアンス加盟エアラインは、自社を弱体化させるために意図的にA380の導入に対して消極姿勢をとったと主張しています。
これはAir Show Podcastのインタビューで同社長が明らかにしたもので、かつて中東エアラインとアメリカのエアラインの間で政治的な緊張が高まった時期、そしてエアバスがA380の受注不足で生産継続の可否を議論していた同時期に、ユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空、そしてスターアライアンス加盟エアラインが、エミレーツ航空の弱体化を目的として、意図的にA380を導入しない姿勢を取ったと主張してます。
またスターアライアンス加盟エアライン内では、このような姿勢をとる非公式の合意があったと主張しており、彼らはA380でロサンゼルス~東京・シドニー線を運航すれば簡単に利益を得られたにも関わらず、そのような戦略をとったとしています。
この結果エアバスは、A380の新規受注不足でA380の生産終了に至ったとしており、一連の米エアラインおよびスターアライアンス加盟エアラインによる妨害で、エミレーツ航空はフラッグシップとして運用するA380を将来的に他機種へ移行せざるを得ない状況になったとしています。
今回の話の真偽は不明ですが。同社長は同型機の生産終了後も、引き続きエアバスに対してA380の改良機の生産を要請するなどしており、A380の輸送力を現在も高く評価している人物となります。ただ米系エアラインが777Xを発注していない状況を考えると、単純に収益性を考慮しての判断であったと考えることもできます。Photo : Emirates




