エアアジアグループは、事業再編計画が最終ステージに入ったとし、今後の事業計画を明らかにしました。
このプロセスは、傘下エアラインを統合させるもので、承認が得られていなかったタイの規制当局の承認を得たことから統合を完結させる目途がたちました。これにより今後マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、カンボジアの短中長距離エアラインは全て統合されることになり、長距離路線を担当するエアアジアブランドは廃止される予定となります。
また日本路線にも投入されているA330型機においては、既存発注分はキャンセルし、保有機に関しても段階的に退役させていく方針とし、長距離路線は今後受領を予定しているA321XLRに置き換え、中長期的に全機をナローボディ機として運用するエアライングループへ再編し業務の簡素化とコスト削減を図る計画です。ただ完全にナローボディ機のみに移行する時期については明確に示されておらず、当面はナローボディ機とワイドボディ機の両機種を運用していくとみられます。
また今後の事業拡大に向け、保有機数今後10年間で255機から600機へと拡大する目標を掲げており、今後エアバスへの大型発注も予想されています。なお今回言及はなかったものの、A330の廃止により、以前掲げていた日本をハブとするアメリカ大陸路線への進出も見直されたことが予想されます。Photo : Airasia




