大手航空機メーカーのエアバスは、中国とアメリカにA320の生産ラインを相次いで増設しました。
エアバスが生産ラインを増設したのは、アメリカのアラバマ州モービルの工場と中国の天津工場となり、これら工場の生産能力の向上により、同社が2027年までにA320neoの月産機数を75機まで引き上げるという目標を達成させる計画です。
今回アメリカと中国で生産能力を向上させるのは、米中の貿易摩擦を考慮してのものと考えられており、米中が対立する中でエアバスは安定的に両国から受注数を伸ばす狙いがあるとみられています。
ライバルのボーイングの737MAXにおいては、先日月産生産機数の上限が引き上げられ、 38機から42機に増加し、2026年末には月産53機にまで増加させたい意向が示されていますが、両社の差は大きく開いている形です。
なお先月エアバスは、A320ファミリーの総生産機数がボーイング737ファミリーを超えるマイルストーンを達成しており、現在エアバスが航空機市場をリードしている格好となっています。Photo : CIFIT
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