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アメリカの国家運輸安全委員会、UPSのMD11Fの墜落事故は脱落したエンジンに注目して調査

 アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)は、2025年11月4日に発生したUPSのMD11Fの墜落事故において、脱落したエンジンに注目をして調査を行っている模様です。

 この事故においては、事故機が離陸中の機首上げ時に左エンジン(第1エンジン)が脱落し、その後炎上したとみられていますが、既にエンジンは滑走路端で発見されています。このような状況であることから、NTSBは、脱落したエンジンに注目して調査を進めています。

 また事故機においては、9月3日から10月19日まで整備で運航から外れていたこと、事故当日も約2時間にわたり左エンジンを整備していたとされており、これら整備が適切に行われていたかなども当局が注目しているポイントとなります。

 現在アメリカでは、この事故がアメリカン航空191便の墜落事故に酷似していると指摘されており、この事故においてはMD11の前身となるDC10において、不適切な整備によりエンジンが脱落したことが事故原因でした。

 事故調査完了まで原因は断定できないことから、現在も事故原因不明ですが、NTSBは約10日以内に暫定報告を行う予定であるとしています。Photo : NTSB

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