大韓航空は、2025年度の航空機による二酸化炭素(CO2)排出量を、前年比で約42万トン削減することに成功したと発表しました。運航規模が拡大する中で排出量を抑え込むデカップリングを実現し、国際航空運送協会(IATA)が掲げる「2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す」目標に向けた取り組みを加速させています。
2025年の同社の運航便数は前年比で2.6%拡大しましたが、炭素排出量は1,218万4,169トンに抑制。結果として、前年比で42万55トン(3.3%減)の削減を達成しました。航空需要が伸びる中で排出量を純減させたことは、業界内でも先進的な事例となります。
この大幅な削減を支えたのは、自社開発の燃料管理システムとAI技術の導入となり、AIを活用して手荷物重量の分析・予測を行い、機内飲料水の搭載量を合理的に調整するなど、データのデジタル化によって徹底した軽量化を図ったことなどが背景にあります。
運航オペレーションでは、飛行時間と燃費のバランスを精査し、最も効率の良い最適運航速度をフライトプランに適用するとともに管制機関との緊密な連携により、飛行距離を短縮する最短ルートの確保や、安全性を維持しつつ燃料搭載量を抑えられる近距離代替空港の優先選定を行うなどしました。
同社は今後も炭素排出削減に全力を尽くし、持続可能なフライトに向けた取り組みを継続していくとしています。




