キャセイパシフィック航空は2026年3月12日、世界的な航空燃油価格の急騰を受け、同年3月18日発券分より燃油サーチャージを大幅に引き上げることを決定しました。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格のショックが、旅費増加という形で利用者の負担に重くのしかかることになります。
今回の改定で特筆すべきは、その上げ幅の大きさです。香港発着の主要路線では、1区間あたりの徴収額が現在の約2倍へと跳ね上がります。同社のロナルド・ラムCEOは、3月に入り航空燃料コストが直近2ヶ月の平均から倍増している現状を明かしており、今回の措置は避けられない経営判断であったことが伺えます。
一方で、日本の利用者にとって焦点となるのは日本発着路線の動向です。日本を発地とする旅程については、3月18日以降も金額が据え置かれます。日本~香港・台北間は1区間あたり8,000円のまま維持される見通しです。これは、外航を含む日本発着便の燃油サーチャージが、日本の航空法に基づき国土交通省への事前の届出を必要としているためで、今回の香港当局主導の即時改定とはタイムラグが生じている格好ですが、今後の引き上げは避けられないとみられます。
他社も同様の動きを見せており、航空業界全体が燃料ショックの様相を呈し始めています。今回の急激なコスト増が旅客需要にどのような影響を与えるのか、航空業界は非常に厳しい舵取りを迫られています。Photo : Cathay Pacific




