FSC 航空ニュース

JAL、国内初となる3Dモデル活用の整備情報プラットフォームを導入

 日本航空グループで航空機整備を担うJALエンジニアリングは、東京大学発のテクノロジーベンチャーであるアスカラボと共同で、航空機3Dモデルを活用した新しい「整備情報プラットフォーム」を開発し、運用の開始を発表しました。航空機の3Dモデルを整備現場の情報基盤として活用するのは、日本の航空業界で初めての試みとなります。

 この新しいシステムは、航空機の精密な3Dモデルと360度カメラで撮影した画像を組み合わせ、バーチャル空間上に実際の整備環境を再現したものです。整備士は手元のタブレットやパソコンから、担当する作業箇所を直感的に確認できるようになりました。

 さらに、その3Dモデル上のポイントから、作業に必要な技術資料や品質情報、安全に関する注意事項などのデータへ素早くアクセスできる仕組みになっています。これはアスカラボの持つ高度な3D技術と、JALECが長年蓄積してきた整備の知見が融合したことで実現しました。

 これまでは、整備に必要な情報が複数の場所に分散していたため、確認に時間がかかることもありました。今回のプラットフォーム導入により、情報へのアクセスが一本化されたことで、整備士は資料を探す時間を短縮し、本来の業務である作業内容の理解や準備により集中できるようになります。また、作業前のブリーフィングでは360度カメラの画像を活用し、現場の状況を視覚的に共有しています。これにより、作業箇所の具体的なイメージを持った状態で、より精度の高い安全確認や危険予知活動が可能になりました。

 両社は、今後も現場の知見とデジタル技術を掛け合わせることで、航空機の安全性と整備品質をさらに高めるための新たな価値創造に取り組んでいくとしています。Photo : JAL

JALグループ、2035年に向け国際路線事業を大幅強化

JALグループ、リージョナルジェット機とプロペラ機を最大70機発注へ E2が有力か

JAL「国内線事業は政府支援がなければ実質利益なし。ネットワーク維持のため今後10年間で約80機を更新する必要」