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ボーイング、777X(777-9)にて350kmから急停止しブレーキが1,300度超に達するブレーキテストに成功

 ボーイングは、777X(777-9)の型式証明取得に向けた極めて重要なステップである「最大ブレーキエネルギー試験(Maximum Brake Energy Test)」を完了したと発表しました。この試験において、ブレーキ温度は摂氏1,371度を超え、機体が高い安全性と制動性能を備えていることが証明されました。

 試験はカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で実施されました。このテストの目的は、離陸直前の最も過酷な条件下で、安全に機体を停止できるかを確認することにあります。

 試験では、機体を最大離陸重量まで積み込み、時速約190ノット(約350km/h)まで加速。その直後に離陸を中断し、逆噴射装置(スラストリバーサー)を一切使用せず、ホイールブレーキのみでフルブレーキングを行いました。さらに、シミュレーションをより過酷なものにするため、ブレーキパッドは意図的に摩耗限界まで削られた状態で行われました。

 フルブレーキング中、ブレーキシステムには凄まじいトルクがかかり、ブレーキは強烈な熱を帯びて赤白く発光しました。その温度は1,371度にまで達し、熱によってタイヤのヒューズプラグが溶解。これによりタイヤ内の空気が安全に放出され、破裂を防ぐという設計通りの挙動が確認されました。そして試験プロトコルに基づき、緊急隊員は実戦さながらに5分間待機した後、ホイールとブレーキに放水して冷却を行いました。

 777-9のプロジェクト・パイロットを務めるヘザー・ロス機長は、「試験のコンディションは完璧に遂行されました。機体とチームを誇りに思います」と述べ、順調な進捗を強調しました。ボーイング777-9は、現在FAA(米国連邦航空局)の型式証明取得に向けた厳格な試験を続けており、今回の成功は、同機が世界最高水準の安全性と信頼性を満たしていることを示す重要なマイルストーンとなります。Photo : Boeing

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