オーストラリアのカンタス航空グループは2026年4月14日、緊迫化する中東情勢の影響による燃油価格の急騰を受け、ネットワークの再編および国内線の輸送力を削減すると発表しました。
今回の決定の背景には、2月以降の紛争激化に伴いジェット燃料価格が異例の高騰を見せていることがあります。これにより、2026年度下半期のグループ全体の燃油コストは、当初の予測を大幅に上回る31億〜33億豪ドルに達する見通しです。
一方で、燃料の物理的な供給体制については、現時点で一定の安定を確保しています。グループは政府および燃料サプライヤーと緊密に連携しており、4月の残り期間から5月の後半にかけての燃料供給については、確証が得られていると明かしました。グローバルなサプライチェーンの不透明感は続くものの、直近で燃料が枯渇し運航不能に陥るリスクは回避されている状況です。
しかし、急激な調達コストの増加は避けられず、カンタス航空とジェットスターは、2026年度第4四半期(4月〜6月期)のオーストラリア国内線の供給量を約5%削減することを決定しました。あわせて国際線においては戦略的な機材の再配置を行います。中東空域を回避するルートや、他社便の欠航に伴うアジア経由の欧州行きへの需要が非常に強まっていることから、リソースをこれらに振り向け、収益の最大化を図ります。Photo : Qantas




