現地時間2026年4月16日、国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長は、中東情勢の悪化に伴うサプライチェーンの混乱により、欧州におけるジェット燃料の備蓄が「残り6週間分」にまで落ち込んでいる可能性があるとの見解を示しました。
現時点の分析では、欧州が中東からの輸入量の少なくとも半分を代替できなければ、備蓄は6月に危険水域に達するとし、今後欠航便が生じるリスクがあると警鐘を鳴らしています。一方で、欧州委員会は、懸念事項であることは認めながらも、現時点で直ちに燃料が枯渇することはないとして市場の沈静化を図っており、両機関の間で危機認識に大きな温度差が生じています。
現在EU側は、域内の製油所への原油供給自体は継続しているとしており、消費者のパニックや過度な価格高騰を避けるために冷静な対応を呼びかけています。しかし、国際空港評議会ヨーロッパ(ACI Europe)や各航空会社は、現場レベルでの深刻な燃料不足を懸念しているのが実情です。
この見解の乖離は、今後の航空ネットワークに不確実性をもたらしています。夏の旅行シーズンを目前に控え、事態がどのような結末を迎えるのか、関係各局の動向と航空各社の対応策から目が離せない状況が続いています。Photo:Fatih Birol




