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ジェットブルー創業者、古巣の倒産リスクを警告

 かつて高品質なサービスでLCC市場に旋風を巻き起こしたジェットブルー航空について、同社の創業者であるデイヴィッド・ニールマン氏が「倒産に向かっている」と極めて悲観的な見通しを示したことが明らかになりました。

 事の発端は、ニールマン氏が現在CEOを務めるブリーズ航空のパイロット向けに行われた社内セッションの流出音声です。この音声のなかで同氏は、ジェットブルーが燃料費の高騰に対して極めて脆弱であると指摘しました。JPモルガンのアナリストによる試算を引用し、航空燃料が1ガロンあたり4.50ドルまで上昇した場合、ジェットブルーは今年だけで13億ドルという巨額の赤字を計上する可能性があると語っています。

 赤字が現実のものとなれば、同社の総負債額は90億ドルという途方もない規模に達すると見込まれています。ニールマン氏によれば、このレベルの負債を抱えた場合、年間の利払い費用だけで現在の約6億ドルから8億ドルへと跳ね上がり、収益を激しく圧迫することになります。高品質なサービスを武器に成長してきた同社ですが、現在の財務体質は極めて危険な水域に達していると言わざるを得ません。

 さらに事態を悪化させているのが、経営立て直しの選択肢が事実上閉ざされている点です。巨額の負債が重荷となり、業界内での身売りすら困難な状況に陥っています。一時買収に興味を示していたユナイテッド航空さえも財務状況の悪化により買収を見送る可能性が高いとされています。

 同社は、大手航空会社に対抗すべく進めていたスピリット航空との合併は、独占禁止法の壁に阻まれ、多額の違約金と法務費用を失っただけでなく、今後の明確な成長ビジョンまでも喪失してしまいました。もともとジェットブルーは、全席モニターや広い座席などレガシーキャリア顔負けのサービスを提供してきましたが、その結果として運航コストが高止まりしています。超格安航空会社のような価格競争力を持てない一方で、大手ほどの巨大なネットワークや強固な法人顧客基盤を持たないという中途半端とも言える立ち位置が、現在の厳しい収益環境下で自らの首を絞める結果となっています。

 現在の燃料高騰の影響により、かつて統合を模索したスピリット航空も非常に厳しい状況とみられていますが、今後ジェットブルーがどのように今回の危機を乗り切る計画であるのか注目が集まっています。なお今回の情報は、あくまでニールマン氏の社内発言に基づく予測であり、ジェットブルー側からチャプター11の適用申請などに向けた公式な発表があったわけではありません。Photo : Jetblue

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