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カタール、海外エアラインの乗り入れを段階的に再開

 カタール民間航空局は20日、ドーハのハマド国際空港における海外エアラインの運航を段階的に再開する旨の航空情報(NOTAM)を発行したと発表しました。2月下旬から続く中東情勢の悪化により同国の空域は厳しく制限されていましたが、事態の一定の沈静化に伴い、国際航空網の正常化に向けた重要なステップを踏み出しました。

 同局の声明によると、今回の空域開放は関連機関との緊密な連携のもと、現地の状況に関する包括的な安全評価を実施した結果に基づくものです。同局は「すべての利用者の安全と保安の確保が、引き続き我々の最優先事項である」と強調しており、各航空会社との安全調整を図りながら、段階的に運航を許可していく方針を示しています。

 2月28日に発生したアメリカおよびイスラエルによるイランへの軍事攻撃を契機に、イラン側は湾岸諸国周辺でドローンやミサイルを用いた報復作戦を展開しました。この不測の事態を受け、カタールは安全確保のために自国空域の一時閉鎖を余儀なくされました。その後、3月7日には自国のフラッグキャリアであるカタール航空に限り、限定的な条件で運航を再開させていましたが、海外エアラインの運航便は運航停止の状態が続いていました。

 今回の決定により、中東の主要ハブであるハマド国際空港を経由する国際線は、徐々に回復に向かうと期待されています。しかし、航空各社の運航再開計画はあくまで現在の停戦が維持されることを大前提としています。4月22日に期限を迎える停戦合意の延長については先行きが不透明な部分も多く、仮に協議が決裂して再び武力衝突が発生した場合、イラン上空のルートに依存する欧州やアジアの長距離便を中心に、再び運航見合わせの措置が取られるリスクも指摘されています。今後の情勢次第では、依然として予断を許さない状況が続いています。Photo : Hamad International Airport

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