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将来的に日本に就航を計画するサンフーコック航空、元アメリカン航空の砂漠で眠るA330型機を導入へ

 コロナ禍の初期にアメリカの砂漠へと送られ、長らく眠りについていた元アメリカン航空のA330-200型機が、ベトナムの空で新たな命を吹き込まれることになりました。2025年11月に運航を開始したばかりのベトナムの新興航空会社「サンフーコック航空(Sun Phu Quoc Airways)」が、同機を8機導入することが明らかになりました。

 アメリカン航空はパンデミックによる需要激減を受け、保有していたA330型機を早期退役させるという決断を下しました。ニューメキシコ州ロズウェルの砂漠地帯で約6年間にわたり保管されていたこれらの機体ですが、製造から12〜13年と機齢も若く、アメリカン航空の元で飛んでいたのは実質その半分の期間に過ぎないため、非常に良好な状態を保っているとされています。

 現在、エアバスA320ファミリーを中心としたナローボディ機で運航しているサンフーコック航空は、将来的な大陸横断路線への進出に向けてワイドボディ機の拡充を急ピッチで進めています。同社は787-9型機を40機発注するという大型契約をすでに結んでいますが、その本格的な受領までには時間がかかります。今回のA330型機の導入は、787受領までの間の国際線ネットワーク拡大を牽引する、つなぎの機材としての役割を果たすものとみられます。

 特筆すべきは、同機が提供する質の高い客室装備です。アメリカン航空が退役させる数年前に客室のアップグレードを済ませていたため、機内にはリバースヘリンボーン型で全席通路アクセスのフルフラットシートを備えた20席のビジネスクラス、21席のプレミアムエコノミー、そして206席のエコノミークラスの計247席が配置されています。新興航空会社にとっては、即座に質の高い長距離プロダクトを展開できる大きな強みとなります。

 引き渡しは2026年6月から2027年4月にかけて順次行われる計画で、最初の2機は今年7月にも受領される見通しです。早ければ今年9月には正式に運航を開始し、フーコック島とオーストラリア、中東(オマーンやトルコ)、中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタン)、さらには東欧などを結ぶ長距離国際線ネットワークを切り拓いていくことになります。

 同社は将来的に日本路線を開設する計画であることもわかっており、タイミング、需要動向によっては高需要路線とされる日本~ベトナム間の幹線を同型機で就航するというケースも出てくる可能性も否定できません。Photo : Sun PhuQuoc Airways

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