エアバスは、次世代大型貨物機「A350F」の試験機初号機において、メインデッキ・カーゴドアの胴体への設置作業を完了しました。この巨大なカーゴドアは、フランス・トゥールーズの最終組立工場にて機体構造と一体化され、量産開始に向けた極めて重要なマイルストーンを達成しました。




今回設置が完了したカーゴドアは、開口部の幅が4.5メートル、高さが4.3メートルに達し、現行のすべての貨物機の中でも最大級のサイズを誇ります。この開口幅により、エンジンなどの特大貨物の搭降載がこれまで以上に容易かつ迅速になります。また、機体の重心バランスを最適化するために胴体後部に配置されており、最新の電動駆動システムを採用することで、オペレーションの効率化と信頼性の向上を図っています。
A350Fは、胴体の70%以上に先進複合材を使用することで機体を軽量化し、現行の競合機と比較して燃料消費量およびCO2排出量を約20%削減することを目指しています。2027年に発効する国際民間航空機関(ICAO)の厳しい環境規制にも適合する大型貨物機として、すでに多くの航空会社から受注を獲得しています。
今回のドア統合完了を受け、機体は今後、地上での各種システム試験や構造強度試験へと移行します。順調に進めば、2026年には待望の初飛行、そして2027年の就航へと続く見通しです。世界的なEC需要の拡大と脱炭素化の流れの中で、次世代貨物輸送の主役となるA350Fの姿が、いよいよ現実のものとなりつつあります。Photo : Airbus




