国土交通省が発表した2025年7月から9月までの「特定本邦航空運送事業者に関する航空輸送サービスに係る情報公開」によると、国内航空路線は旅客数と収入がともに増加し、活況を見せました。当期の輸送人員は前年度同期比4.13%増の2929万5346人となり、旅客収入は5.97%増の4625億800万円を記録しています。また、輸送人員あたりの旅客収入も15,800円と前年同期に比べて1.94%増加しており、航空需要の堅調な回復と単価の上昇が確認できます。
同期間における遅延率が低い(出発の定時性が高い)航空会社のランキングは以下の通りです。なお「遅延便」とは、出発予定時刻より15分を超えて出発した便を指します。また就航路線や季節(台風や積雪など)によって特性が異なるため、単純な比較には適さないことに注意が必要です。

Photo : 国交省
1位 スカイマーク (SKY):遅延率 12.62%
2位 スターフライヤー (SFJ):遅延率 15.45%
3位 Peach Aviation (APJ):遅延率 15.60%
4位 日本トランスオーシャン航空 (JTA):遅延率 17.87%
5位 AIRDO (ADO):遅延率 19.43%
6位 ソラシドエア (SNJ):遅延率 19.43%
7位 日本航空 (JAL):遅延率 20.83%
8位 全日本空輸 (ANA):遅延率 21.05%
9位 ジェットスター・ジャパン (JJP):遅延率 21.93%
10位 スプリング・ジャパン (SJO):遅延率 22.38%
運航の正確性については課題が残る結果となりました。当期の遅延率は19.70%で、前年度の16.96%から2.74ポイント悪化しています。遅延の要因としては、天候や機材故障のほか、前便の遅延が影響する機材繰りなどが挙げられます。これに対し、欠航率については1.19%となり、前年度の2.36%から1.17ポイントの改善が見られました。
路線別の旅客数では羽田発着の幹線が引き続き上位を独占しており、1位の羽田~新千歳線が278万人、次いで羽田~福岡線が235万人、羽田~那覇線が193万人、羽田~伊丹線が138万人、羽田~鹿児島線が64万人となりました。
また利用率において上位5区間は、いずれも94%を超える数値を叩き出しています。首位に立ったのは那覇~与論線で、当期実績は95.6%(前年同期95.5%)と、ほぼ満席の状態が常態化していることが伺えます。2位は伊丹~旭川線で94.9%です。こちらは前年の86.8%から大きく数字を伸ばしており、夏の北海道・道北エリアへの需要を強力に牽引した形です。続く3位は羽田~宮古線で94.8%(前年91.8%)、4位は新千歳~出雲線で94.4%(前年90.6%)となりました。注目すべきは5位の中部~宮古線で、前年の81.9%から94.0%へと12ポイント以上も急上昇しています。宮古島への直行便需要が、首都圏のみならず中京圏からも急拡大していることがデータから明確に読み取れます。
一方で、利用率が低迷している下位5区間も公表されています。最も利用率が低かったのは宮古~石垣線で19.4%(前年実績0.0%)にとどまりました。次いで鹿児島~松山線が44.5%(前年50.6%)、沖永良部~徳之島線が48.4%(前年48.1%)と、客席の半分以上が空席となっている状態です。また、那覇~久米島線は54.5%(前年50.6%)、羽田~能登線は58.9%(前年62.8%)となっています。
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