アイスランド航空は、現在続く燃料価格の高騰を背景に、同社を長年支えてきた757型機の退役計画を前倒しする可能性を示唆しました。当初、最後の同型機は2027年秋までに退役する予定でしたが、今後の運航状況次第ではさらに早まる見通しです。
4月29日に行われた四半期決算説明会において、同社のボギ・ニルス・ボガソンCEOは、中東情勢などに起因する燃料価格の上昇を受け、より燃費効率の高い737MAXやエアバスA321LRへの機材更新を急ぐ構えを見せました。ボガソンCEOは、燃料価格が高止まりした場合、今年の夏期スケジュールの終了後にも退役を早める可能性があると述べています。
757は1990年の導入以来、30年以上にわたりアイスランド航空の主力機として活躍してきました。これまでに40機以上が運用され、ケプラヴィーク国際空港を拠点にヨーロッパと北米を結ぶ独自のハブ&スポーク路線の構築に大きく貢献しました。現在、同社には9機の757が残存していますが、そのうち定期旅客便に使用されているのは6機のみとなっています。
さらに、同社は767型機の退役も進めており、2026年末までに全機を退役させる方針です。これらの機材減少による影響は、今後の冬期ネットワークの調整や、2027年から2028年にかけて予定されているA321neoの追加リースなどによって十分にカバーされると見られています。
機材の移行期にある一方で、アイスランド航空の経営は好調を維持しています。同時に発表された2026年第1四半期の決算では、燃料価格の変動や為替の逆風といったマクロ経済の課題に直面しながらも、力強い旅客需要に支えられ、総収益が前年同期比で21%増加するという非常に堅調な業績を記録しています。Photo : Icelandair
アイスランド航空、B757型機の後続機としてA321XLRを導入 最大25機を導入する覚書をエアバスと締結しエアバス機を初導入




