シンガポール航空グループのLCCであるスクートは、A320neoファミリー11機の追加導入を決定したと発表しました。内訳は新規発注となる5機に加え、2014年の契約時に設定していた購入オプション6機の行使によるもので、2028年より順次受領を開始する計画です。
今回追加される機材には、プラット・アンド・ホイットニー社製のPW1100G-JM(GTF)エンジンが搭載されます。座席仕様はいずれも全席エコノミークラスのモノクラス編成で、A320neoが186席、A321neoが236席となる予定です。今回の決定により、スクートにおける同ファミリーの受注残は合計20機に拡大しました。


スクートはA320neoファミリーの拡充を通じて、飛行時間5~6時間圏内の中距離路線における機材運用の柔軟性と座席供給力を大幅に引き上げます。同社は需要の高い路線の増便や新規開拓を積極的に進めており、2026年6月までには就航地が計85都市に達する見込みとなっています。そのうち約半数にあたる37都市はスクートの単独運航路線であり、これまで十分にカバーされてこなかった市場を開拓することで、シンガポール・チャンギ空港のハブ機能強化およびシンガポール航空グループ全体のネットワーク接続性向上に大きく寄与する狙いがあります。
同社のレスリー・タンCEOは、アジア太平洋地域を中心とした旅行需要の継続的な拡大を見据え、A320neoファミリーの航続距離と収容力を最大限に活用することで新たな成長機会を創出していくと強調しています。また、エンブラエルE190-E2、A320ファミリー、ボーイング787ファミリーを組み合わせた機材構成により、短距離から長距離まで幅広い路線展開を可能にする方針を示しました。
現在、スクートは計63機の機材を保有していますが、機材刷新と持続可能性の向上に向けた取り組みも加速させています。従来機に比べ燃費を最大20%改善する最新鋭機の導入を進める一方で、現在運用している6機のA320ceoについては、2028年までに順次退役させる計画も明らかにしました。これにより、シンガポール航空グループが掲げる2050年までのネットゼロ目標達成に向けた環境対応を強化していきます。Photo : SCOOT




