2026年5月7日、ボーイングはルフトハンザドイツ航空へ納入される予定のボーイング777-9(777X)量産初号機の初飛行を、ワシントン州のエバレット・ペインフィールド空港にて実施しました。登録記号「BOE128(N20080)」として行われたこのテストフライトにおいて、機体は約3時間にわたって空を舞い、高度3万9,000フィートに到達したのち無事に着陸しています。
First flight! ✈️
The first 777-9 airplane for @lufthansa flew ahead of certification testing. The airline is one of the 777X launch customers.
Boeing pilots Capt. Ted Grady and Capt. Jake Miller flew a three-hour, 27-minute profile over Washington and Oregon, completing a… pic.twitter.com/FyBT1HDZ6H
— Boeing Airplanes (@BoeingAirplanes) May 8, 2026



ボーイングもこの成功を公式に発表しており、度重なる延期に見舞われてきた同プログラムが、2027年と見込まれる初納入および型式証明の取得という最終フェーズに向けて確実な一歩を踏み出したことを強調しています。ルフトハンザは同型機を少なくとも20機発注しているローンチカスタマーであり、今回飛行した機体が同社へ引き渡される最初の777-9となります。
今回の量産初号機の初飛行は、航空各社の機材更新計画において極めて重要な意味を持ちます。最大の意義は、長年遅延していた長距離路線機材の近代化が本格的に始動する点です。ルフトハンザは777Xの納入遅れにより、当初は退役させる予定であった機齢の高いボーイング747-400やエアバスA340-300を現在も延命して運用せざるを得ない状況が続いていました。
新たに導入される777-9は、特徴的な折りたたみ式の複合材主翼と世界最大の推力を誇るGE9Xエンジンを備え、747-400と同等の客室キャパシティを維持しながらも、座席あたりの燃料消費量と排出ガスを20〜25パーセント削減できる高い効率性を誇ります。この最新鋭機への置き換えが進むことで、運航コストの削減と環境負荷の低減という課題が大きく前進することになります。
さらに、顧客体験の観点からも次世代フラッグシップ機の就航は大きな転換点となります。導入される777-9の機内には、完全個室型のファーストクラス「Suite Plus」を含む、ルフトハンザの新客室プロダクト「アレグリス(Allegris)」が搭載される予定です。長らく待望されていた新機材の導入は、長距離路線におけるサービス競争力を一段引き上げる強力な武器となります。約7年の遅れを経てついに量産ラインから大空へと飛び立った777-9は、2027年の就航に向けて今後さらにテスト飛行を重ねていくことになります。次世代を担う大型双発機の動向は、いよいよ実運用を見据えた最終段階へと突入しました。Photo : Tim Stake




