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フロンティア航空A321、デンバー空港で離陸滑走中に人と衝突 乗客は緊急脱出

 2026年5月8日午後11時19分頃(現地時間)、米コロラド州のデンバー国際空港において、フロンティア航空4345便(デンバー発ロサンゼルス行き、エアバスA321型機)が離陸滑走中に滑走路上の人物と衝突する事故が発生しました。この事故で滑走路に侵入した人物が死亡したほか、機体からの緊急脱出時に搭乗者12名が負傷しています。

 空港当局および現地の報道によりますと、身元不明の人物が空港の外周セキュリティフェンスを故意に乗り越え、立ち入り禁止区域に侵入しました。フェンス突破からわずか約2分後、滑走路17Lを横断しようとしたところ、高速で離陸滑走中だった同便と衝突したとみられています。被害者は空港職員ではなく、不法侵入者として扱われています。

 衝突直後、パイロットは直ちに離陸を中止し、管制塔に対して「滑走路上で停止する。誰かをはねた。エンジン火災が発生している」と緊急事態を宣言しました。一部の報道では、被害者がエンジンの1基に巻き込まれた可能性が指摘されています。エンジンからの出火は駆けつけたデンバー消防局によって迅速に消火されましたが、機内に煙が流入したため、パイロットは滑走路上で脱出用スライドを使用した緊急脱出を決断しました。

 同機には乗客224名と乗員7名の計231名が搭乗しており、全員が機外へ避難した後、バスでターミナルへと移送されました。この緊急脱出の過程で12名が軽傷を負い、そのうち5名が念のため現地の病院へ搬送されています。

 現在、米国連邦航空局(FAA)、国家運輸安全委員会(NTSB)、および現地の警察当局による合同調査が進行中です。なお、事故後の点検において、空港外周のフェンス設備自体に破損や欠陥は確認されていないとのことです。Photo : Frontier Airlines

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