サウジアラビアを拠点とするリヤド航空は、2026年5月5日、米国運輸省(DOT)に対し、サウジアラビアと米国を結ぶ定期便およびチャーター便の運航許可を正式に申請しました。2030年までに世界100都市以上への就航を掲げる同社にとって、北米市場への参入は、グローバルネットワーク構築に向けた極めて重要なステップとなります。
今回申請した資料においてリヤド航空は、サウジアラビア国内の任意の地点から、米国内の任意の地点への旅客、貨物、および郵便の輸送許可を求めています。同社は路線の早期実現を見据えており、運輸省に対して合理化されたライセンス手続きの下での迅速な審査を要請しました。詳細な事業計画や財務データといった機密性の高い情報は伏せられていますが、業界内ではニューヨーク(JFK)、ワシントンD.C.(IAD)、ロサンゼルス(LAX)などの主要都市への直行便開設が有力視されています。
同社の積極的なネットワーク拡張計画は、北米市場にとどまりません。アジア太平洋地域への展開も重要な戦略として位置づけており、将来的な日本市場への進出として、いずれは成田空港への路線開設も予定しています。リヤドを中東の新たなハブとして確立させる中で、日本路線の開設は、両国間のビジネス需要や観光客の往来を力強く牽引することが期待されています。
潤沢な資本を背景に急ピッチで立ち上げが進む中東発の新たなメガキャリアの動向は、既存の航空会社にも大きな影響を与えることが予想されます。今後の世界の長距離路線市場における競争環境に、大きな変化をもたらすことになりそうです。Photo : Riyadh Air




