スターラックス航空は、自社で保有するA330-900neo型機3機を対象に、セール・アンド・リースバックを実施することがわかりました。この決定は、同社が急ピッチで進める路線網の拡大と、財務基盤のさらなる強化を目的とした戦略的な財務手法の一環とみられます。
この契約により、スターラックス航空は一旦機体をリース会社に売却して手元のキャッシュを確保すると同時にリース契約を結び直し、引き続き同じ機体を自社で運航し続けます。したがって既存の運航体制に影響が生じることはなく、これら3機は今後も同社のネットワークで継続して運用されます。
この財務戦略の背景には、同社の直近の好調な業績と、今後の積極的な事業展開に向けた準備があります。セール・アンド・リースバックを実施することにより、機体購入に充てていた多額の初期資金を回収し、手元流動性を大幅に改善させることができます。さらに、海外のリース会社ではなく台湾国内の金融機関と契約を結ぶことで、より柔軟かつ有利な条件を引き出し、金利コストや為替リスクを抑える狙いもうかがえます。
確保された潤沢な資金は、同社が現在最優先で取り組んでいる北米路線のさらなる拡充や、導入が控えている大型機エアバスA350-1000の受け入れ準備など、次なる成長投資へ充てられる見通しです。同社はプレミアムなサービスを提供するフルサービスキャリアとして急速に存在感を高めており、機材の所有形態を最適化してバランスシートをスリム化させる今回の決定は、同社がアジアの有力なプレーヤーからグローバルな航空会社へと飛躍するための重要なステップになると考えられます。Photo : Starlux Airlines




