京成電鉄は5月20日、2026年度の鉄道事業において総額566億円(昨年度実績比約62%増)となる設備投資計画を発表しました。今回の計画では、成田空港の更なる機能強化への対応として、将来の空港アクセスの利便性と輸送力の向上に向けたインフラ整備などの取り組みが本格化します。成田空港の将来的な拡張や、今後さらなる拡大が予想されるインバウンド(訪日外国人客)をはじめとした航空旅客の増加を見据え、同社は鉄道アクセスの強化を不可欠な要素として位置づけ、複数の大型プロジェクトを推進していく方針です。
具体的な計画として、都心と空港をスピーディーに結ぶスカイライナーおよび新型有料特急専用の「成田スカイアクセス新線整備(複々線化)」のほか、成田湯川駅から成田空港駅間における単線区間の複線化、さらには空港駅機能の改善に向けた計画検討が進められます。

旅客の快適性や利便性の向上に向けては、押上駅と成田空港駅を結ぶ新型有料特急の2028年度運行開始に向けた車両製作や、宗吾車両基地における新工場の建設工事が推進されます。また、手ぶらでのスムーズな移動を可能にするAI顔認証乗車サービス「Skyliner e-ticket Face Check in Go」の販路拡大に向けたシステム改修も実施される予定です。
さらに、安全・安定輸送の観点から、集中豪雨などの災害対策も強化されます。京成成田駅から空港第2ビル駅間における線路脇斜面の法面(のりめん)補強工事が今年度中に完了する見込みとなっており、インフラの強靱化が図られます。
京成電鉄は、これら一連のハード・ソフト両面における投資を通じて、国内外の利用客がより安全で快適に利用できる、人と環境に優しい鉄道を目指していきます。成田空港へのアクセスの中心を担う同社には、今後の空港のさらなる発展という観点からも大きな期待が寄せられているとともに、空港駅機能の改善等を通じて、電車待ちの利用者の滞留解消といった、よりスムーズで快適な移動空間の実現にも期待したいところです。Photo : 京成電鉄




