機材 航空ニュース

ボーイングCEO、737MAX7およびMAX10の年内型式証明取得に自信を示す

 ボーイングのケリー・オートバーグCEOは、ニューヨークで開催されている「バーンスタイン第42回年次戦略的意思決定会議」に登壇し、長期化している「ボーイング737MAX7」および「737MAX10」の型式証明取得プロセスについて、すでに最終段階に入っており「トンネルの出口が見えた」と発言しました。同氏は集まった投資家やアナリストに対し、近く同プロセスが完了することに強い自信を示し、現在、両モデルともに認証に必要な飛行試験の80%以上を完了していることを明かしました。

 オートバーグCEOによれば、残るすべての試験プログラムについてもFAA(米国連邦航空局)からの承認を得ており、これまで認証を遅らせる最大の要因となっていたエンジン防氷システム(アンチアイス・システム)の改修関連を含め、今後の飛行試験の最終段階において新たな問題は発生しないと確信しているとしています。これに関連し、FAAのブライアン・ベッドフォード局長も、MAX7が今夏までに、より大型のMAX10が今年末までに認証されるとの見通しを明らかにしており、両者の見解が合致する形となりました。

 長年にわたり滞っていたこれら最終派生型の認証が進むことで、サウスウエスト航空をはじめ、ユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空など、大規模な機材更新を控えるアメリカのエアラインへの納入に向けた最大の壁が取り払われることになります。また、日本国内においてはスカイマークが737MAX10を国内航空会社として初導入する計画を進めており、長らく不透明だった開発・納入スケジュールに明確な見通しが示された今回の発表は、同社にとっても今後の機材更新を進める上で非常にポジティブなニュースとなります。

 また、今後の機材供給と生産体制の安定化についても、同会議の場で明るい見通しが示されました。ボーイングの受注残はすでに2030年代まで埋まっている状態であり、この膨大な需要に対応するため、ワシントン州エバレット工場に4つ目となる737の新たな生産ラインを稼働させています。従来のレントン工場のみに依存しない生産体制を構築することで、当面は月産52機、長期的には月産63機体制への増産を視野に入れています。

 一方で、ワイドボディ機のデリバリーに関しては新たな課題も言及されています。ボーイング787ドリームライナーのプログラムでは、複雑化するビジネスクラスなどのプレミアムシートに対する当局の座席認証手続きがボトルネックとなっており、機体そのものは完成しているものの納入できずに駐機状態となっている機体が複数存在することが明かされました。ボーイングとしては、ナローボディ機の認証プロセスを予定通り完遂させるとともに、こうした内装品の認証遅れやエンジン供給網などの課題解決が、今後の納入ペースを加速させるための重要な焦点となりそうです。Photo : Boeing

ボーイング、FAAの審査完了で737MAXの月産体制を数ヵ月内に47機へ引き上げへ

ボーイング、2030年代就航の次世代ナローボディ機開発を本格化へ 「NMA(通称797)」市場セグメントを再定義

ボーイング777X、初期製造機30機の改修完了に「数年」過去の787のような初期製造機受領拒否の可能性も