エアドゥは2026年5月29日、2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の決算を発表しました。旅客需要が年間を通じて堅調に推移するなか、予測に基づく機動的な運賃設定や高需要期における的確な増便などの販売施策が奏功し、営業収入は前年同期比0.4%増の534億7100万円となり、過去最高を更新しました。その一方で、円安や原油価格の高騰に伴う航空機整備費等の諸コスト増加が重くのしかかり、営業利益は同39.4%減の20億100万円、当期純利益は同50.2%減の12億300万円と、増収減益の決算となりました。
輸送実績においては、年間の旅客数が前年比2.7%増の261万151人へと増加しました。全路線合計の利用率も前年から2.5ポイント上昇して85.3%となり、過去最高を記録しています。堅調なレジャー需要を確実に取り込んだことで、主力の「札幌/新千歳~東京/羽田」線をはじめ、夏期に増便を行った「札幌/新千歳~福岡」線や、万博開催の追い風を受けた「札幌/新千歳~神戸」線が実績を力強く牽引しました。なお、運航便数については、2025年11月に発生したボーイング767型機の被雷による修復作業のため約2カ月間にわたる欠航が生じた影響などもあり、前年比で2.2%減少しています。
同社は収益の最大化を図るべく、全路線を対象とした「DOセール」の展開に加え、北海道日本ハムファイターズや人気アニメ『ゴールデンカムイ』とのタイアップを実施し、幅広いファン層の獲得に注力してきました。さらに、公式オンラインショップへの新カテゴリー「AIRDOセレクション」の開設によるEC事業の活性化や、新千歳空港発として初となる「初日の出フライト」、函館-鹿児島線のチャーター便運航など、地域経済の発展や新規市場の創出に向けた積極的な取り組みも進めています。
次期である2027年3月期の業績見通しについては、旅客数の増加と単価向上によって営業収入は555億円へと達し、引き続き過去最高を更新すると予測しています。しかしながら、中東情勢の影響が下期には正常化へ向かうと想定しつつも、原油市況の上昇等によるさらなる費用の増加が見込まれることから、営業利益は9億円、経常利益は6億円にとどまると予想されています。Photo : AIR DO




