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フェデックス、最後のボーイング767-300Fを受領

 航空貨物輸送大手のフェデックス向けとなる最後のボーイング767-300貨物専用機(N244FE)が、2026年5月28日にボーイングのエバレット工場からインディアナポリス国際空港へのデリバリーフライト(FX9050便)を完了しました。これにより、同社が発注していた152機におよぶ767-300Fの全機受領が完了し、中型貨物機の近代化プログラムは大きな節目を迎えました。

 今回納入された最終号機の機体には、「150th Boeing 767 FedEx」の特製ステッカーが貼付されており、同社における本型機の貢献度の高さを物語っています。フェデックスはこれまで、経年化した三発機マクドネル・ダグラスMD-10やMD-11、そしてエアバスA300の代替として767-300Fの導入を進めてきました。

 767-300Fが同社の国内ハブ・アンド・スポーク網および中距離国際線において重用された理由は、その優れた運航効率と適度なサイズ感にあります。機材更新による効果として、旧型のMD-11と比較して燃料消費量を約30%削減し、総合的な運航コストを約20%低減することに成功しました。また、貨物搭載能力は約58トンを誇ります。さらに、全幅47メートルという設計は、混雑する主要ハブ空港だけでなく、受け入れ能力に限りのある地方空港のランプエリアでも運用上のボトルネックを引き起こさないという、貨物ビジネスにおける決定的な優位性を持っていました。

 長期的な大型長距離路線の強化に向けて、フェデックスは777Fへの傾斜を強めています。同社は2025年3月に777Fを8機追加発注しており、これらは2026年に3機、2027年に5機が順次引き渡される予定です。さらに、市場から状態の良い中古の777-200Fを調達するなど、即効性のある機材確保に奔走しています。

 注目すべきは、航空業界で世代交代が進む次世代大型貨物機(777-8FやA350F)に対し、フェデックスが未だ確定発注を行っていない点です。直近では、伝統的にボーイング機を主力としてきたアトラス航空がA350Fを20機発注するなど市場が大きく動く中、フェデックスが静観を続ける背景には、新型機の開発・認証遅延リスクを回避し、実績のある現行機で手堅くキャパシティを管理するという経営判断があります。

 ボーイングは、フェデックスおよびUPSからの受注残を消化した後、2027年頃にも767の民間機生産ラインを閉鎖する方針を示しています。これに伴い、地方空港に最適だった現行貨物機が新造機市場から姿を消すことになります。767の追加調達という選択肢を失ったフェデックスが、今後どのような中型機代替ソリューションを構築するのか、その次なる一手に世界の物流・航空業界の視線が集まっています。Photo : Fedex

ボーイング、B767Fの生産終了を発表 受注分は生産し2027年にまでにプログラム終了

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