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アイスランド航空、ボーイング757型機を2026年冬に完全退役へ 燃油価格高騰を受け計画を前倒し

 アイスランド航空は、同社の大西洋横断路線の屋台骨として長年活躍してきたボーイング757型機について、当初の計画を大幅に前倒しし、2026年冬スケジュールをもって完全退役させる方針です。これはイタリア・リミニで開催された国際会議「Routes Europe 2026」において、同社のネットワークプランニング・スケジューリング担当ディレクターであるスノッリ・トマソン氏が公表したものです。

 当初のロードマップでは、2027年夏スケジュールの終了(2027年秋頃)まで限定的に運用を継続する予定でしたが、今回の決定により引退時期が約1年早まることとなりました。前倒しの直接的な要因となったのは、中東情勢の緊迫化に伴う世界的な航空燃油価格の高騰です。さらに、保有する757型機の平均機齢が26.5年に達していることから、メンテナンスコストの増加や世界的な部品不足による調達難も重なり、冬期の需要減退期に同機材を維持することが経営上の大きなリスクになると判断されました。

 アイスランド航空にとって同型機は、同社独自のビジネスモデルを確立させた象徴的な存在です。同社はアイスランドのケフラヴィーク国際空港をハブとし、地理的優位性を活かして欧州の地方都市と北米の地方都市をナローボディ機で結ぶ「多頻度・多路線戦略」を展開してきました。大型のワイドボディ機では採算の取れない路線において、優れた航続距離と適度な座席キャパシティを兼ね備えた757型機は、大西洋横断ニッチ路線を運営するための最適な機材でした。これまでに累計36機を運航し、現在は9機が残るのみとなっていましたが、今回の前倒しによって同社における一つの時代が幕を閉じることになります。

 同社は保有機材の近代化と効率化を急ピッチで進めており、保有する中型ワイドボディ機であるボーイング767-300ER型機(3機)についても、2026年末までに全機退役させる方針をすでに決定しています。これにより、従来のボーイング製機材を中心とした構成から、次世代機への完全移行を果たします。

 今後の代替機材としては、すでに導入が進み、従来比で約30%の燃料削減を達成しているボーイング737MAX8/9が近中距離路線の中心を担います。そして、757型機が担ってきた長距離の大西洋横断路線については、エアバスA321neoファミリーへの移行を進めます。同社はすでにA321LRを最終的に9機導入する計画を進めているほか、さらに航続距離を延ばした最新鋭のA321XLRについても13機を発注済みです。ただし、A321XLRの受領開始は2029年以降にずれ込む見通しであるため、2027年から2028年にかけて生じる一時的なキャパシティの不足については、A321neoの追加リースなどを活用して補う方針を示しています。Photo : Iceland Air

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