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ボーイング777X、型式証明取得は2026年後半から2027年にずれ込む公算大

 FAA(米連邦航空局)のブライアン・ベッドフォード長官およびボーイングのケリー・オルトバーグCEOの最新の発言により、ボーイングが開発を進めている最新鋭大型ワイドボディ機「777X(777-9)」の型式証明(TC)取得が2027年にずれ込む見通しが濃厚となっています。当初、ボーイングは「2026年末までの型式証明取得、2027年夏の商業運航開始」を計画していましたが、今回の規制当局トップによる慎重な見通しの提示により、今後スケジュールが再調整される可能性が出てきています。

 この見通しについて、航空専門誌のAviation Weekは、5月28日にサウスカロライナ州で開催された「CAPA Airline Leader Summit Americas」におけるベッドフォード長官の発言を一次ソースとして報じています。同誌の報道によると、長官はセッションの中で「まずは737MAX7の承認が最初になり、その後にMAX10が続く。そして777Xについては、うまくいけば来年初頭(early next year)になるだろう」と語り、777Xの審査完了が2027年に持ち越される可能性を示しました。

 こうしたFAA側の慎重な見立てを裏付けるように、ボーイングのケリー・オルトバーグCEOも直近の状況についてコメントを発表しています。オルトバーグCEOによると、双発機が洋上などを長距離飛行するために不可欠な認証である「ETOPS」の承認プロセスに関しては、現時点で来年にずれ込む見通しであることに言及しています。飛行試験が順調に進んだとしても、その後の付随する承認手続きに時間を要することが、今回の実質的な遅延見通しの背景にあります。

 当初は2020年の就航を予定していた777Xですが、度重なる設計変更や製造トラブル、認証プロセスの厳格化により、スケジュールは大幅に遅延しています。今回のさらなる遅延懸念は、同機を次世代フラッグシップとして大量発注しているローンチカスタマー各社の機材更新計画に影響を及ぼし、日本の航空会社で唯一777-9を20機発注しているANAにおいても、既存の777-300ERの退役計画や国際線長距離路線のプロダクト展開において、さらなる長期的かつ柔軟な計画変更が迫られることが予想されます。

 製造現場の正常化と信頼回復を急ぐボーイングですが、型式証明の鍵を握るFAAの姿勢は依然として厳格であり、777Xが世界の空を飛び交うまでには、まだしばらくの時間を要する見方が強まっています。Photo : Boeing

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