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世界最長航続距離を誇る「A350-1000ULR」が初飛行に成功 カンタス航空が22時間の飛行を予定

 エアバスが開発を進める世界最長航続距離を誇る超長距離型旅客機「A350-1000ULR」が2日、フランスのトゥールーズで初飛行を完了しました。今回飛行した機体(製造番号:MSN707)は、オーストラリアのカンタス航空が発注した12機のうちの初号機となります。専用の飛行試験計器を搭載した同機は、エアバスのテストクルーの操縦により高度4万1,000フィート強に到達し、3時間43分にわたって空を舞いました。

 A350-1000ULRは、カンタス航空が推進する超長距離直行便計画「プロジェクト・サンライズ」を実現するために開発されています。これが就航すれば、歴史上初めてシドニーとロンドンを結ぶ直行便が可能となります。飛行距離は約1万海里(約1万8,520キロ)、飛行時間は最大22時間におよぶ見込みです。この驚異的なパフォーマンスは、機体構造に後部中央燃料タンク(RCT)を新たに追加統合し、航続距離を従来よりさらに1,000海里延長することで実現しました。

 今回の初飛行では、機体の基本性能の確認とともに、新たな燃料システム構造のテストが行われました。これにより、各種改修の型式証明取得に向けた2か月間の飛行試験キャンペーンが本格的にスタートします。試験では超長距離飛行に不可欠となる、より軽量で効率的な新しいギャレー用空冷システムのほか、客室内の換気および温度制御システムについても徹底的な検証が行われます。すべての飛行試験を終えた後、初号機はカンタス航空の商業運航仕様へと改修される予定です。

 カンタス航空向けの2号機についても現在、最終組み立ての最終段階に入っており、2027年4月に航空会社へ引き渡される予定となっています。同機は数日中に塗装工場を出場し、その後、プレミアムな4クラス構成の客室レイアウトの設置やエンジンの搭載作業へと移行します。

 A350-1000ULRは、ベストセラーであるA350ファミリーにおいて、A350-900、A350-900ULR、A350-1000に続く4番目の旅客機バリエーションとなります。同ファミリーはこれまでも、燃料消費量と二酸化炭素排出量の大幅な削減、そして卓越した客室の快適性により、長距離空の旅に新たな基準を打ち立ててきました。今回の初飛行成功により、世界各地を結ぶ超長距離路線の新たな幕開けがまた一歩近づいたことになります。Photo : Airbus

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