サウジアラビアの新たな国営航空会社として世界的な注目を集めるリヤド航空が、2026年6月5日、同社にとって初となる最新鋭の自社専用機ボーイング787-9型機を受領し、本格的な商業運航に向けた歴史的な一歩を踏み出しました。2023年の設立時に最大72機を発注していた同機材ですが、製造や客室仕様の調整に伴う遅延を経て、ついにアメリカのチャールストンとエバレットの工場から2機が同時に出荷されました。これらはヨーロッパ上空で合流した後、本拠地であるリヤドへ同日朝に並んで着陸するという、象徴的なデリバリーフライトを実施しています。


これまでリヤド航空は、ロンドン・ヒースロー空港の貴重な発着枠を維持する目的で、元オマーン航空の機体を1機のみ運用してきました。このフライトは主にサウジアラビア公共投資基金(PIF)の従業員などを対象としたものでしたが、今回の新造機受領により、いよいよ一般の旅行者がチケットを購入して搭乗できる真の航空会社としての活動がスタートします。
新たに導入されたボーイング787-9型機は、最新テクノロジーと快適性を追求した全290席の仕様となっています。機内には、業界最高水準と評価されるサフラン・ユニティのシートを採用した1-2-1配列のプレミアム・ビジネスクラスが4席、同配列のスタンダード・ビジネスクラスが24席設けられています。さらに、2-3-2配列のプレミアムエコノミー39席、3-3-3配列のエコノミー223席が配置されており、全席において無料の高速Viasat Wi-Fi、4K有機ELディスプレイ、Bluetoothオーディオが完備されるなど、後発企業ならではの充実した最新設備が惜しみなく投入されています。
リヤド航空は、名実ともに公式な就航となるリヤドとロンドンを結ぶ一般向けフライトを2026年7月1日より開始する予定です。今後はボーイング機の追加納入や発注済みのエアバス機の受領に合わせて、世界主要都市へ路線網を急速に拡大していくことが見込まれています。日本市場への乗り入れについても積極的な姿勢を見せており、アジアとヨーロッパの接続を強化する計画の一環として、東京/成田~リヤド線の就航も計画されています。日本からの新たな選択肢として、今後の具体的な路線発表と動向に大きな期待が寄せられます。Photo : Riyadh Air




