ユナイテッド航空は現地時間2026年6月3日、同社向け初号機となるエアバスA321XLR(N64321)を受領しました。この機体は、ドイツ・ハンブルクにあるエアバスのフィンケンヴェルダー工場を離陸後、大西洋を横断してフロリダ州のタンパ国際空港に到着しています。
*New plane loading*
Our first A321XLR is here, decked out with the United Elevated interior. Inside you’ll find:
✨ Lie-flat United Polaris business class seats with all-aisle access
💺 United Premium Plus with a retractable divider
📺 The biggest economy seatback screen in… pic.twitter.com/h3VWHJj5n4— United Airlines (@united) June 4, 2026
大西洋横断など、これまでワイドボディ機に依存していた長距離路線の機材構成に新たなナローボディ機が加わる、非常に重要な節目となります。最初の目的地がタンパとなったのは、商業運航への投入に先立ち、機内で提供される「Starlink」の高速衛星Wi-Fiアンテナシステムを搭載するためです。同社はA321XLRの全機にStarlinkを標準装備した状態で路線に投入する計画を掲げています。
今回受領したA321XLRは、単通路機でありながら国際線長距離仕様の全150席という、非常にプレミアム比率の高い客室構成を採用しているのが特徴です。ナローボディ機としては同社初となる、スライド式ドアを備えたフルフラットシートの個室型スイート「ユナイテッド・ポラリス」を20席搭載するほか、プレミアムプラスを12席、エコノミークラスを118席配置しています。なお、エコノミークラスのうち36〜51席は足元の広いエコノミープラスとして設定されています。また、エンジンには同社の既存のA321neoと整備等の共通性を持たせるため、CFMインターナショナル製の「LEAP-1A」が選定されました。
A321XLRの最大の強みは、機体後方下部に組み込まれたリア・センター・タンクによる約4,700海里(約8,700km)という圧倒的な航続距離にあります。ユナイテッド航空は2019年に同型機を50機発注しており、経年化が進むボーイング757-200の事実上の後継機として位置づけています。
今後はニューアークやワシントン・ダレスといった東海岸のハブ空港を拠点に、大型機では需要を満たせず採算が合わなかった市場を開拓する方針です。テネリフェ、レイキャビク、ファロ、ポルト、エディンバラ、シャノンといった二次的な欧州都市への直行便が候補に挙げられており、同機はタンパでの改修作業と国内での乗員慣熟飛行を経て、2026年後半より正式に国際線の商業運航を開始する予定です。Photo : Airbus




