国土交通省は、羽田空港駐車場の混雑緩和に向けた取組状況と、実施された料金改定の効果に関する資料を公表しました。羽田空港の駐車場では混雑対策として、前回の検討会における方向性を踏まえ、昨年夏以降に各運営者が料金改定を実施しています。

この改定は、短時間利用の料金を値下げする一方で、長時間利用の料金を値上げするという、利用者ニーズを踏まえたメリハリのある内容となっています。例えば、主に国内線で利用されるP1からP4駐車場の24時間最大料金は、通常期で従来の1,530円から2,800円に、多客期では2,140円から3,400円へと引き上げられました。これにより、カーブサイドの路上駐車対策を踏まえて短時間利用を安価に設定しつつ、長時間利用を抑制する狙いがあります。
料金改定後、P1からP5のいずれの駐車場においても、前年同期間と比較して半日以上の長時間利用が減少した一方で、2時間以内の短時間利用が増加し、全体の回転率が向上しました。具体的な混雑緩和の成果として、全駐車場が満車になった日数は77%減少しています。さらに、満車時における1日当たりの最大入場待機台数も、P1からP4で21%減少、国際線向けのP5で9%減少しており、以前よりも入車しやすく待機台数も少ない環境へと改善されました。
満車日数が減少したとはいえ、多客期を中心として依然として満車が発生しているのが現状です。昨年の料金改定からまだ1年が経過しておらず、特にP5駐車場については改定後初の夏季多客期を迎えるため、国土交通省は引き続き各時期における利用状況の見極めが必要としています。今後の対応としては、引き続き公共交通の利用促進の呼びかけなど混雑緩和に向けた取り組みを継続するとともに、利用状況を見極めた上で、必要に応じ、更なる料金改定や短時間利用者の利便性確保のための送迎エリアの設定など、更なる混雑対策の取組について検討を進める方針です。Photo : 国土交通省
羽田空港運営の日本空港ビルデング、新中期経営計画を発表 T1国際化の検討や将来的なT1・T2接続でインバウンド需要の最大化へ




